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結婚前の親への挨拶どうしてる?

POSTED / 2020.12.11

堀内航志
堀内航志 Horiuchi Kohshi


結婚相談所での結婚に限らずの話になりますが、お互いが結婚の意志が固まったのなら、次は両家の親御さんへの結婚の挨拶です。

いざ結婚の挨拶となると、どのような順番でどんな話をしたらいいのか、わからないものです。正式にふたりの結婚を認めてもらう機会になるので、失敗はしたくありませんよね。

今回は結婚式場を運営するアニヴェルセル株式会社が、全国の20代~30代の男女を対象に実施した「初めて相手の親に挨拶したのはいつですか?(単一回答)」、「初めての相手の親への挨拶で気にしたマナーや服装はありますか?(※相手の親に挨拶したことがある方からの回答(「わからない」含む))」というアンケート調査の結果も参考にご紹介します。

相手の親への挨拶のタイミングはいつ?

初めて相手の親に挨拶したタイミングについてのアンケート結果は以下の通りでした。

※ちなみにこのアンケートはあくまで「初めて」の挨拶について聞いていますので、結婚が決まる前に挨拶に行っている場合が含まれます。

 

1位 結婚が決まってから(34.5%)

1位は一般的なイメージ通りの「結婚が決まってから」で、全体の35%近くの人が該当しています。ふたりの間で結婚の意志が固まったタイミングで、互いの親への挨拶(報告)というのがやはり一般的なタイミングのようです。2位以下の結婚が決まる前にすでに会っているという場合でも、結婚が決まった段階で改めて挨拶に行くべきなのは言うまでもありません。

ちなみに結婚前の挨拶は、先に女性側の親へ挨拶に行くのが古くからの一般的な流れとされています。結婚を機に女性が男性側の姓を名乗ることが多いため、女性の親の心情へ配慮してのことです。ただし、事情がある際などは逆でも大丈夫なので、両家の親に事情を説明した上で柔軟に対処しましょう。

 

2位 付き合って1年以上経ってから(24.8%)

2位は「付き合って1年以上経ってから」。正式にプロポーズや婚約はしていないものの、互いに「結婚」を前提としたお付き合いの意思を固めている状況でしょうか。どちらからともなく、相手の両親に「そろそろ挨拶に行かないと」と思うタイミングなのかもしれません。

 

3位 付き合ってすぐ(22.1%)

3位は「付き合ってすぐ」でした。5人にひとり、20%以上の方からの回答です。結婚のことなど何も考えてなくて、今はただ素敵な彼氏、彼女に出会えた嬉しさを両親に早く報告したい! という思いでいっぱいだったのかもしれませんね。

 

4位 同棲するとき(13.6%)

4位は「同棲するとき」。13%の方からの回答です。籍は入れないものの、同棲は実質的な結婚と言えるでしょう。このタイミングでの両親への挨拶は、ある意味、結婚の報告と言っても良いのでは?

 

5位 わからない(2.9%)

5位は「わからない」。3%弱の方からの回答でした。

 

6位 相手の親に挨拶していない(2.2%)

6位には「相手の親に挨拶していない」が入りました。50人に1人の割合という少数派ですが、相手の親に挨拶をしなかったという方もいるようです。

このアンケートは「初めて親に挨拶した」タイミングについて聞いていますので、結婚が決まる前にすでに挨拶に行った人も、結婚の意志を固めたタイミングでは、改めて挨拶に行っていると考えられます。

事前にお会いしているのと初めて会うのとでは、結婚の意識を伝えに行く際の緊張感も違うでしょうから、結婚を前提にお付き合いするのであれば前もって挨拶しておいたほうがいいでしょう。

なお、挨拶に行っていないという人も一部いるようですが、2020年は新型コロナウイルスの感染拡大により、特に都市圏から地方への訪問など難しい状況もあることが影響しているかもしれません。

 

初めての相手の親への挨拶で気にしたマナーや服装は?

 

男性の服装

▶︎ カジュアルすぎる服装で行かず、ワイシャツを着た(20代男性)

▶︎ スーツで事前にヘアスタイルを整えるなどの身だしなみ(30代男性)

▶︎ スーツで手土産を持っていき、必ず下座にいくように意識した(20代男性)

▶︎ 腕時計が派手すぎないように(20代男性)

▶︎ 笑顔で元気よく。結婚するときの挨拶はスーツを着て行った。(20代男性)

▶︎ 挨拶をしっかりして、清潔な綺麗目の格好をした。(30代男性)

▶︎ いつも通りの姿を見せた(20代男性)

▶︎ 付き合っていた時から何度も会っていたので、特に気をつけたところはない(30代男性)

▶︎ ラフになり過ぎないように及び相手に気を遣わせないようにカジュアルに(20代男性)

 

初めて会う場合とすでに会ったことがある場合とで対応も異なります。初めて会うという人はスーツまたはビジネスカジュアルなどの仕事に準じた服装が無難でしょう。すでに挨拶がすんでいる人はそこまでフォーマルな服装でなくても構わないでしょう。

お互いパートナーに家族の雰囲気などを聞いたうえで、当日の服装も選ぶといいと思います。

 

女性の服装

▶︎ キレイめの清潔感がある服装と挨拶(30代女性)

▶︎ 手土産やちゃんとスーツを着て行った(20代女性)

▶︎ 手土産をもって、きれいめなワンピースを着て行きました(30代女性)

▶︎ 派手すぎないような服装を心がけて、第一印象を良くするようにした(20代女性)

▶︎ 露出の少ない服装、低いヒール、派手でないメイク、笑顔(20代女性)

▶︎ 綺麗目のワンピース 自分の地元で有名な所の手土産(30代女性)

▶︎ 派手じゃない落ち着いた格好で行った(20代女性)

▶︎ 丁寧な言葉遣い 服装は派手すぎずラフな格好で(20代女性)

▶︎ 清楚な服装で、言葉遣いなどに気をつけた(20代女性)

▶︎ 言葉遣いを気を付けた。彼を立てるように心がけた。(20代女性)

▶︎ かしこまりすぎない(20代女性)

 

女性の場合は、スーツは少数派。清楚な雰囲気のワンピースなどが定番です。メイクやアクセサリーなども派手さを避け清楚で落ち着いた印象を与えられるよう心がけましょう。親に好印象を持たれるためには華やかさは必要ありません。

 

訪問時のマナー

訪問時には大人としてのマナーや常識、そして気づかいが問われることになります。

①日程の調整

訪問に際しては事前のスケジュール調整が必要になります。

親の側にも心の準備も含めて迎え入れる準備が必要になりますので、早めの日程調整を心がけましょう。2週間程度の余裕があれば問題ないでしょう。時間帯は食事時を避けるのがマナーです。14時~17時くらいまでの滞在を意識しましょう。なお、相手の親から食事も含めてお誘いされた際などは、その時間に従う形でも大丈夫です。

②到着時間

自宅を訪問する際の到着時間は、あまり早すぎないよう注意が必要です。理由は準備が終わっておらずバタバタしている可能性があるからです。自宅近くには余裕をもって到着しておいて、自宅に入るのは約束した時間ちょうどくらいが良いでしょう。5分以上遅刻する場合は必ず連絡を入れるようにしましょう。

可能であれば双方パートナーと自宅近くで待ち合わせ、一緒に自宅に入るのがベストです。そうすることで最初の紹介がスムーズです。

③玄関でのご挨拶~玄関をあがる

玄関を入ったらまずは、「初めまして○○と申します。本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。」など簡単に自己紹介と挨拶をして訪問させていただいたことへのお礼を述べましょう。きちんとしたあいさつは部屋に上がってから行いますので、サラリと済ませる形で大丈夫です。

玄関を上がる際は、促された後「おじゃまします。」と一言断りを入れてから上がりましょう。相手に背中を見せずに靴を脱ぎ、玄関にあがってから脱いだ靴先が玄関に向くよう揃えて端に置いてください。なお、靴の中敷きやにおい等にも気を付けておきましょう。

④部屋に通されたら手土産を渡す

部屋に通されたら、持参した手土産を渡しましょう。

持参する手土産は、相手の親の喜びそうなものを事前に調べた上で事前に用意してください。日持ちのするお菓子やお酒類が一般的ですが、地元の名産品なども良いでしょう。手渡す際には「お好きだと伺ったので」など選んだ理由をひと言添えながら渡すと好印象を与えます。

なお、部屋の中での着座位置ですが、下座に座るようにしましょう。上座をすすめられた場合でも、一旦はお断りをしましょう。それでも上座を勧められるようであれば、「ありがとうございます。それでは失礼いたします。」などお礼を述べてから座ると良いでしょう。

 

親との歓談と結婚の申し込み

着席したら「本日はお忙しいところありがとうございます。○○さんとお付き合いさせて頂いている△△と申します。」という感じで、改めて挨拶と自己紹介をしましょう。

お茶やお菓子は頂いて構いませんが、すすめらた上で「ありがとうございます。いただきます。」などきちんとお伝えしてから頂くようにしましょう。親も子もお互いに緊張しているものです。着席してすぐに結婚の申し出をするのではなく、最初は軽く雑談からストーとするほうが良いでしょう。場が和んだ頃合いを見計らって、結婚の話を切り出すのが自然な流れです。

どちらの家に訪問している場合でも、男性から結婚の話を切り出します。

「〇〇さんにプロポーズをして受けていただきました。お父さんお母さんにもご了承をいただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。」

このように挨拶の言葉はシンプルなもので良いと思います。

お互いが結婚の意志を固めたことを誠実に伝え、ご理解をしていただけるようお願いをします。奇抜な言葉は必要ありませんし、むしろ避けましょう。誠実に丁寧にふたりの気持ちをお伝えすることが大切なことです。

 

まとめ

結婚前の親への挨拶についてお伝えしました。

基本的には、親のほうが初めて聞かされて驚くということがないよう事前に伝えておけば、おおむね問題なく進むものですし、快く受け入れていただけるはずです。

しかしながら、きちんとした言動やマナーなどができていないと悪印象を与えてしまい、結婚後にも影響してしまうこともあるでしょう。事前にふたりでしっかり話し合って準備を進め、気持ちよく承諾していただけるよう努めてください。

家族から歓迎されないようでは幸せな結婚とは言いきれなくなってしまいます。

きちんとしたご挨拶をしてご家族にも喜んでいただきましょう!

 

アンケート結果の出典元 アニヴェルセル株式会社

 

 

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